国内のヘルスケア分野では、医療デジタルトランスフォーメーションの号令のもと、様々なデジタル化の取組が浸透し、製薬・薬局・介護・ウェルネス等、様々な関係者が一体となり、患者の健康向上を行うことが求められるようになっています。
一方、こうしたデジタル化の取組に対してはサイバー攻撃の脅威も同時に検討しなければなりません。直近でも実際に病院等を標的としたサイバー攻撃により診療の継続性が阻害される事態が様々に発生していることも考慮した場合、その緊急度は非常に高い状況です。
そのため、我々は、日々の生命・健康の維持に必要なヘルスケア分野を支えるためのサイバーセキュリティを、市場的な「競争領域」でなく、過去・現在・未来にわたり我々国民がその恩恵を受けるべき「公共財」としてとらえ、その安定性をいかに維持・高度化し、未来につなげていくべきかという、「協調領域」の観点で捉えるべきと考えます。
一般社団法人Health ISAC Japanは、上記のように、「公共財」としてのヘルスケアにおける、サイバーセキュリティという「協調領域」をより発展させ、未来につなげるための公平無私の取組に賛同頂ける方々とともに、活動を実施していくことを基本方針とします。
本方針のもと、国内のヘルスケア分野における「協調領域」としてのサイバーセキュリティの強化に向けた活動を推進していきたいと考えています。
一般社団法人 Health ISAC Japan