「セキュリティよろず相談窓口」の開設(試験運用)について

一般社団法人Health ISAC Japanは、医療機関等が抱えるさまざまなセキュリティ上の課題や懸念について、当団体の会員有志が一体的に相談対応を行う、無料の『セキュリティよろず相談窓口』を試験的に開設します。

セキュリティよろず相談窓口

本相談窓口は、当団体が先般公開した「セキュリティかかりつけ医」によるアセスメントを実施する以前の、セキュリティに関して漠然とした不安や懸念を抱えている段階、あるいはアセスメント等を通じて個別具体的な課題は把握しているものの、具体的な対応方法の検討に苦慮している段階にある医療機関等を主な対象とするものです。

こうした相談の受け皿のありようについて、これまで当団体では「セキュリティ民主化分科会」や「共同CSIRT要旨検討分科会」で議論を重ねてきました。その結果、問題が顕在化してから相談するのではなく、日頃感じている小さな疑問や悩みの段階から、無料で気軽にアクセスできる『最初の相談先』が必要であると考え、本相談窓口を開設しました。

本相談窓口は、2026年12月31日までの試験運用となります。

本取組を通して当団体が現在実施している医療機関等へのセキュリティ支援活動を拡充するとともに、実際に試験的な相談対応を行うなかで、どのような相談が多いのか、どこまでの支援が有効なのか等の検証もあわせて実施します。

これにより持続的に本取組を実施する上での課題を識別し、今後の本格運用に向けた検討に活用していきます。

本相談窓口では、当団体が選任した「セキュリティ相談員」が中心となり、医療機関等から寄せられる相談に対応します。

「セキュリティ相談員」は、上記分科会の活動に参加してきた組織会員・一般会員の中から、セキュリティに関する専門知識のみならず、医療機関を取り巻く構造的なセキュリティ課題や業界特有の環境への理解、相談対応に対する意欲等を含め、事務局による総合的な審査を経て選任しています。

相談に際しては、一般論的な助言にとどまらず、医療機関等が実際に直面している課題や懸念について、システム・ネットワーク構成、組織・要員体制、委託事業者やベンダとの関係など、それぞれの状況をヒアリングした上で支援を行うことを想定しています。

具体的には、以下のような支援を想定しています。

  • 現在抱えているセキュリティ上の不安・課題の整理
  • 課題の優先順位や検討すべきポイントの明確化
  • 具体的な対応策・対策候補に関する情報提供
  • 必要に応じた、当団体が推奨する外部セキュリティベンダ等の紹介

これらの支援は、特定の製品・サービス等への誘導を目的とせず、中立的・独立的な立場から実施します。

本相談窓口を通じて、医療機関等が抱えるセキュリティ上の不安や課題について解像度を高め、次に取るべき合理的なアクションや対応計画が具体化できる状態となることを目指します。

本相談窓口の試験運用における主な利用条件は、以下のとおりです。

  • 相談時間:原則として1回、1時間を上限
  • 相談方法:オンライン
  • 相談費用:無償
  • 相談回数:原則、初回相談のみ。
  • 継続相談:継続相談が必要と判断される場合は、内容に応じて個別に調整

なお、ご相談いただく医療機関等の皆様に事前にご確認・同意いただく事項については、相談申込フォームに掲載する同意事項をご確認ください。

上記以外の窓口利用にあたっての不明点等は問い合わせフォームよりご確認ください。

当法人では、医療機関におけるセキュリティを、個々の組織だけで対応するのではなく、業界全体で知見や経験を持ち寄りながら課題解決を図るべき「協調領域」の一つとして位置付けています。

本取組は、こうした理念のもと、会員有志の専門性や経験を生かしながら、医療機関等に対してどのような支援を提供できるのか、その仕組みの実現可能性・持続可能性を検証し、今後さらに高度化していくためのボランタリーな活動です。

医療機関等の皆様におかれましては、日頃感じているセキュリティ上の不安や、「どこから手を付ければよいか分からない」といった課題について、ぜひ本相談窓口をご活用ください。

今回の取組は試験的な運用からのスタートとなりますが、皆様からのご意見もいただきながら、より持続性のある取組へと育てていきたいと考えていますので、引き続きのご指導ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。